〇カラーフォームのプロイス考察\(^o^)/

〇今回はプロイスのカラーフォームに関して・・・

私的には当然と思っていたのであまり取り上げることは
無かったのですが以前よりお問い合わせ頂くことが
増えていますので説明させて頂く事にしました。

例えば国産カブトムシでも赤いタイプと黒いタイプがいて
これはフォームであって何か種類が違うわけでもなく亜種違いと
言うわけでもなく単純にフォームが違うだけの事です。
同じ様にプロイスに限らずカナブン系の虫の一部は同一種
(または亜種)の中でのフォームが多い事が魅力でもあり
ブリードの面白さでもある訳です。

有名どころではウガンデンシスの
フォームの多さには驚かされます。
細かすぎて日本では単純に色で表現されますが
実際にはf.~~と正式なフォーム名があって
昔からレアなフォームは珍重されている訳です。

で、プロイスですが・・・・ブルー、ブラウン、ノーマルが
メインとなっていてその産地は若干違ったりする訳ですが、
産地の違いは特にフォームを限定するわけでは有りません。
たまたま採集されたのがその産地だったと言うだけです。
もちろん、ここにはブルーが多いとかブラウンが多いと言う特性は
有るかもしれないのですが、ブルーやブラウンが採集されていれば
当然ノーマルも採集されます。
cpblue16maycpbrown16may
美しいブルーとブラウンフォームのプロイス(天然個体・販売中)

ウガンデンシスがブラックフォームを目指したように色々な
フォームを掛け合わせていったのとは別に、プロイスでは
ブルーやブラウンの固定化が目標と思います。
ブルーを例にすれば、その子供はブルーが多くなりますが
ノーマルも当然羽化します。その次はブルーの強いペアを選別し
累代を続け固定化して行くと。ブラウンも同様です。
逆に言えば天然個体からは全て親と同じフォームが
羽化する訳ではないですからご注意くださいね。
つまり気に入ったフォームの天然個体からブリードし
それを固定化していくことがブリードの楽しみであるし、
今の所プロイスの固定化は聞いたことが無いので
固定化できれば素晴らしいと思います。
その固定化の前にはレアフォームの天然個体を入手する
事が重要だと思います。
もちろんノーマルだってレアフォームが羽化する確立は
0%では有りません。(限りなく0に近いかもですが)
ugan
かなり昔に撤退してしまったウガンデンシス!
当時は一応ブラックを目指しましたがダメでした(T_T)

また、プロイスは安定していて入手は比較的簡単ですが
なぜかブリードは難しく完全な攻略とは言えない状況です。
逆に他のビロードカナブンは入手が非常に困難を極めるのですが
ブリードは簡単で普通に攻略できてしまいます。
f1cpdohe42
左はプロイス、右は懐かしいケニア・ドヘルティ!
どちらもブリード個体です。

なぜプロイスだけうまく行かないのか?初入荷からは既に
10年以上も経過している訳ですがかなり悩ましい存在と言えます。
いつかは固定化されたブルーやブラウンの成虫が!
と言う夢を糧にブリードを楽しみましょう。

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